辺縁悠想物書店

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スーパーマンガデッサンを改めて一読

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大学で漫画研究部に入って購入したスーパーマンガデッサン。刊行は2005年。12年前だ。古い本だが良書として挙げられることが多く、今でも書店に行けば置いてある。かれこれ7年以上前に購入したものだがちゃんと使うようになったのはなんと去年から(だめなやつ)。最近はいちあっぷやPalmieなどお絵かき支援サイトがあるので自分の中ではちょっと押され気味だが改めて読んでみた。

 

 この本のコンセプト

コンセプトは「対象を見ないで描くための様々な知識や技術を紹介する」。この本ではデッサンを「描く対象をじっくり観察しながら描く」、マンガデッサンを「対象を見ないで描く」ものとしている。マンガデッサンはマンガやアニメなど時間制約がある中で大量の高品質のものを描かなければならない状況で生み出された技術。ざっというと資料なしで体の各パーツを違和感なくそれっぽく描けるようになる技術を掲載した本といったところ。

 

この本のいいところ

  1. 体の各パーツの描き方が細かく載っている
  2. それだけでなく「顔を横に向けると上体も横を向く」「思い切り指を開いたときは手は反る」など細かいアドバイスも多い

  3. 全編にわたって絵を描いている方が2人と少人数で絵柄によるブレが少ない

1は他のお絵かき参考書と似たりよったりのような気もするが、他のと比較しても細かい内容が載ってると思う。2については他のお絵かき本には載っていないアドバイスが多く、レビューなどでもこの部分はポイントが高いようだ。デッサンは狂ってないはず…だけど妙な違和感がある、という人はこのアドバイスを見てみると解決するかも。3はこの手の本はたいていそうなのだが最近では複数の絵師さんが参加しているお絵かき参考書も多いので入れておくことにした。

 

この本の悪いところ

  1. 目や髪の毛の描き方については何故か載っていない

  2. 刊行が2005年のためか絵柄が古い

  3. 頭身が高め(58頭身)なので今どきのアニメによく見られる(?)ロリよりの萌えキャラには向かない

髪の毛や目の描き方について載っていないのは大きい。こればっかりは他の本と合わせてやる必要がある。他2つは人の好み次第なような気もするが、いわゆる「萌えキャラ」の描き方について載せた本ではないので萌えキャラを描きたい人は「萌えキャラクターの描き方 顔・からだ編」あたりを使う方がいいかもしれない。萌え系じゃなくてもいいから4頭身以下の描き方を求めている人には姉妹本の「スーパー何頭身デッサン」を使うといいかも(一応デフォルトの仕方はスーパーマンガデッサンに載っているが)。

スーパー何頭身デッサンはこちら↓

antique088b.hatenablog.com

 

この本の使い方

この本は最初のページから模写したりしていくドリル式の本ではなく、絵を描いててつまづいたときの調べものとして使ういわば辞書的なものだとブログ主は思ってる。顔の描き方から体、そして手や足などの描き方の順に載っているので頭からやっていけば順調に画力が上がりそうに見えるが、残念ながらそういう使い方をして最後まで完走した人をブログ主は見たことがない。だいたい途中でつまらなくなって飽きるかすぐに上達しなくて投げるかのどっちか。まあ前者はともかく後者は数回模写っただけでマスターできるほど甘くないよ!

 

どんな人向けの本か

コンセプトの関係上ある程度デッサンや模写をしてきたがイメージだけで描けるようになりたいという人が一番合っていると思う。なので絵を描き始めて2,3ヵ月たった初心者ならともかくまったくの初心者には不向きじゃないかな。まったくの初心者や萌え系の絵を描きたい人なら上でも言った「萌えキャラクターの描き方 顔・からだ編」の方が導入としてぴったしじゃないかと。…ルーミスといいジャックハムといい、なんで某所で勧められる本はまったくの初心者に優しくない本ばっかりなんだろうね。プロになるとか神絵師になるとかならこのあたりの本は避けられないので長い目で見れば損はないけど。

 

ちなみに表紙は缶の中にカエルの服を着た女の子が描かれているが、「考える=缶+カエル」から来てるそう。読み直して初めて知りました。